doughnut hole
一眼レフを初めて手に取ってから3年が経つ。 そして、前作をクラウドファンディングで出版してから1年が経とうとしている。 あまりに過去を振り返る暇もなく次々と作品をリリースしていった中で、 自分の中でも写真に対する考え方は変わってきた。 とにかく、変わり続けてより磨きのかかった作品を作り上げることに没頭してきた。 そして、今回は3年間の集大成ということでより時間と熱意をぶつけて ひたむきに自分と見つめ合いレイアウトから世界観までを創り上げた。 もちろん、写真家としてこの1年間の世界情勢に振り回され続けている中での過酷な撮影状況下。 撮影期間自体は一年以上行っていたが、妥協することなく作品を作り続けていた為、 緊急事態宣言前後も入念な感染対策をし、人気の少ない時間帯や日程、撮影地を狙いカメラを構えていた。 過去作品まで、自分自身が憧れを持ち続けてきた 「東京」や「関西」の魅力に惹かれてきた。 しかし、今作の舞台になっている「横浜」 私が幼い頃から見続けてきた風景。 これまで遠く、目を細めた先見渡そうと必死に背伸びしてきた自分に、 18年の思い出がたくさん詰まっているこの地で今一度、足元を見つめ直す。 思い出のある地だからこそ気づく変化や、横浜に対する想い。 そこで、もう一度深く足を踏み入れ、レンズ越しにシャッターを切る。